探偵社に面接へ行ったときのこと

Camera

探偵募集という求人広告

絶対に“盗撮”に使っちゃいけないカメラ3種(ASCII.jp)を読んでふと思い出した。

ずいぶん昔ですが、就職先を探しながら求人誌を読んでいると、「探偵 オープニングスタッフ募集」という募集を見つけました。

当時、将来の事を何も考えていなかった私は、おもしろそうな仕事だということで応募。その週にうちに面接となりました。
当時住んでいた所から4、5駅離れたターミナル駅について電話をすると、そのまま電話口で誘導されて大手チェーンのコーヒーショップに行くよう指示されます。

この段階で少し怪しいなぁと思いつつも、探偵だけに素性を知られてはいけないのだろうと納得するアホな私は、素直に席に座りコーヒーを飲みつつ面接の担当者が来るのを待ちます。

Detective

村上龍似の探偵

若干緊張しながら待っていると、しばらくして「待った?」と声がします。
そこには、村上龍を厳つくして、更に意地悪くしたような男が立っています。

「大丈夫かしら?」と思いながらも、簡単な自己紹介などをしてから、気になる仕事内容の説明を受けます。

村上さん(仮名)の話は、擬音が多く、内容も前後しがちで非常に分かりづらかったのですが、なんとか整理すると、現在メインの事業は別にあり、新たに探偵事業部署をつくるという話です。
すでに開業する場所も抑えており、聞けば、お金持ちの住むいわゆる高級住宅街でした。
他にも盗聴や隠し撮りに使う機材も揃えたと言います。
面接中、一番時間を費やしたのが、購入した機材がいかに優れているかという説明だった気がする……。

そして、村上(似)さんは言います。
「○○ちゃん(私の名前)、開業準備を手伝ってもらいながら、現在の仕事も手伝って欲しいのだが、いつから来られるの?」

えっ!?、合格っすか?
会って30分も経ってないのに、下の名前で呼ばれている時点で妖しさ満点ですが、こんなノリは決して嫌いではありません。コーヒーだけじゃなくサンドイッチとか食べながら面接していたし。
『今週はゆっくり休んで来週から出ようかな』と思いつつ、何の気なしに質問しました。

「そういえば、現在の仕事っていうのは何ですか?」
その答えを聞いた瞬間、それまでの和やかな雰囲気が重苦しい沈黙に変わります。
どちらも一言を発しないまま、静かな時間が続きました。

重苦しい沈黙を破るように、私は「この件については一旦考えさせて頂きます」と席を立ったのでした。
その仕事とは、特に法律に触れる行為でもないし、気にしない人は気にしないんだろうけど、私には抵抗があったので後日断ることにしました。

今も当時ほどの抵抗はありませんが、もし誘われたとしても(誘われないけど)やっぱり断るでしょうね。

ところで、村上(似)さんが立ち上げた探偵社は繁盛しているんでしょうか?

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