社員をサーフィンに行かせよう-パタゴニア創業者の経営論を読んで その3

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サーフィン

パタゴニア「社員をサーフィンに行かせよう」

社員をサーフィンに行かせよう「let my people go surfing」を読んで。

第1回第2回の続きです。

「地球税」という形で、純売上高の1%を環境問題に取り組む団体や活動家に寄付しているパタゴニア。
著書の冒頭で、創業者のイヴォンは、自身の企業家しての肩書きに敬意を抱いたことはないとしており、MBA(経営学修士ではなくManegement By Absence)不在による経営を掲げています。
本書の中では従業員を尊重しながらも、メールオーダー(カタログ通販)、インターネットのECサイト運営や、直営店における役割など、先見の明や優れた経営感覚を披露しています。

また、表現の仕方は違いますが、今で言うWeb2.0ともいうべき集合知の概念を持っていることが分かります。
もっとも、ロハスLOHASという言葉をマーケティング用語だと切り捨てる彼なら、Web2.0という言葉にも嫌悪感を示すかもしれませんね。

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活力のある企業の経営者にとって何より大切な責務は変化を促すこと

第3章に解説されている、「広告文コピー」「販売促進プロモーション」は、ネットショップを運営する私にとっても非常にためになる事ばかりでした。

そして、イヴォンは事業を長く存続させる為の秘訣を次のように述べています。
「ビジネスを今後百年間存続させたいなら、オーナーも経営者も変化を歓迎したほうがいい。
活力のある企業の経営者にとって何より大切な責務は変化を促すことだ。」

この一文を読んで、思わずチーズはどこへ消えた?を思い出しましたが。
「重圧なしに、 進化(変化)は起こらない」という言葉は、これからも肝に銘じていたいと思います。

抜粋ばかりで切りがないのですが最後に

(パタゴニアにとって)何においても重要なのは「自然なペース」での成長を保っていることだ。《中略》
(パタゴニアは)見せかけの需要を生み出すようなまねはしない。
「バニティーフェア」誌や「GQ」誌に広告を出したり、子供たちがザ・ノースフェイスやティンバーランドではなくパタゴニアの黒いダウンジャケットを購入するのを期待して市内バスに広告を載せたりするのは、言語道断と言える。
私たちは製品をほしがるだけでなく、必要とする顧客に購入してもらいたい。

この言葉を何のてらいもなく、言い切れる創業者がいるだろうか。
私はパタゴニアのウェアを何一つ持っていませんが、この本を読み終わって、パタゴニアのファンになりました。
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【追記】
パタゴニア、レジ袋をデポジット制に−国内直営店全店で導入というニュース。
レジ袋を「有料で販売」ではなく「デポジット」というのがミソですね。