まぼろしハワイ(よしもとばなな)を読んで、心に響いた上司の言葉を思い出す

ALOHA HAWAII

よしもとばなな「まぼろしハワイ」

よしもとばななさんのまぼろしハワイを読みました。
以前のエントリで紹介しておきながら、この前まで読んでいませんでした。

よしもとばななさんの本を読むのは、これが2冊目です。
初めて読んだのは、デッドエンドの思い出でした。
よしもとばななさんの名前があまりにも有名すぎて、何となく敬遠していたのですが、知り合いに借りた本を読んでから、世界中で翻訳され読まれているのが分かる気がしました。



主人公(という言い方は適切ではないかもしれませんが)の名前が、オハナということで、Ohana(家族)をテーマに、傷ついた心を癒すハワイ旅行が描かれています。

素敵なシーンはたくさんありますが、中でも印象深いのが、あざみさんの、
「子供はただ生きているだけでいいんだよ。それだけで人にいろんなものをあげている存在なんだから」

心に残る上司の言葉

このセリフを読んで、私が初めて就職した会社の上司と飲みに行った時の会話を思い出しました。
当時40代半ばくらいのその上司には大変お世話になり、社会人一年生の私を、焦ることなくじっくりと育てて頂いた恩師のような存在です。
会社を退職する際も真っ先に相談しました。上司は悲しそうでしたが、引き留めはしませんでした。
いい加減酔っぱらってきた時に、私が、
「仕事を辞めたら、親が悲しむかな。親不孝ですよね」といった時です。

ALOHA BABY

「子供は産まれた時からすでに親孝行しているんだよ、ご両親がケンカした時にでも赤ん坊だったお前をみて、どれだけ救われたことか。お前も子供を持ったら分かるよ」

私はその言葉を聞いて、涙ぐみました。ちょうどオハナや、あざみさんが物語の中で泣くように。
この物語の中で、二人は泣きじゃくります。
ある時は愛する人を失った悲しみで、ある時は……うまく表現できませんが、Saudadeとでも言うのでしょうか?
Saudade(サウダーデ)とは、「懐かしさ」「未練」「懐旧の情」「愛惜」「郷愁」「ノスタルジー」「孤愁」といった感情を表すポルトガル語です。

何故ハワイは、多くの人に愛されるのでしょう?
私は、初めてハワイの空港に降り立った時に何故か「懐かしさ」を感じました。
滞在中は、「懐旧の情」。そして帰りの空港では、ハワイに「郷愁」を感じたのです。
何故、初めての土地で、そんな感情を持ったのでしょうか、不思議でなりません。

退職後、上司とは連絡を取ることはなくなりましたが、私に子供が産まれた時に、あの言葉を心から理解するのだと思うと今からとても楽しみです。

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