Pilioha “12th Street Rag”
ピリオハの12th ストリートラグ
PiliohaのSlack Key Guitarです。
Piliohaのメンバーは3人。
Glenn Mayeda Jr.
Kamuela Kimokeo
Gary “Kalehua” Krug Jr.です。
真ん中で弾いているのは誰なのでしょう?
マイクスタンドを使ってのSlide Guitar(スライドギター)や、歯を使って弾いたりなど、多彩なテクニックで魅せてくれます。
どことなくアルゼンチンのサッカー選手Riquelme(リケルメ)に雰囲気が似ており、テクニックに優れているのは共通する部分ではあります。
ピリオハのアルバムには、残念ながら収録されていませんでした。
おすすめはLedward Ka’apanaの”12th Street Rag”。アルバム「Grandmaster Slack Key Guitar」に入っています。
12番街のラグとラグタイム
“12th Street Rag”は12番街のラグと訳されています。
Ragには、ぼろ切れ、貧相、ガミガミやかましいといった意味があります。
上のライブを見ても、確かに騒々しい感じはしますね。「十二番街の喧騒」とかそんな雰囲気で名付けられたのでしょうか?そんな事を勝手に考えていたのですが、YOUR CHET ATKINS GUIDE 2(※リンク切れ)を読むと、そういった音楽ジャンルの名称であるようです。
たしかにラグタイムで検索すると、こう紹介されています。
ジャズの1要素となったピアノ演奏スタイル。シンコペーションのきいたリズムにたいする名称で、1890-1910年代にジョプリンらのピアノ曲によって流行。
さて、YouTubeで「12th Street Rag」を検索すると結構な数が出てきます。
Louis Armstrong(ルイ・アームストロング)は楽器の違いもありますが、まったく雰囲気が違いますね。
他にもピアノやウクレレ、バンジョーで弾いている動画もありまので、聴き比べてみるとおもしろいですね。
“12th Street Rag”の作曲家についてはTwelfth Street Rag(※リンク切れ)で紹介されています。
Ledward Ka’apanaの”12th Street Rag”
以前にご紹介したコンピレーションアルバム「ピュアハワイアン」にもLedward Ka’apana & Ikonaの演奏が収録されています。
演奏の合間に掛け声が入るのですがライナーノーツに解説がありました。
奏者のレドワード・カアパナがフレッド・プナホウ叔父さんにキーを尋ねると、よく分からない叔父さんは
「Just press!!(同じように弦を押さえろ)」と言ったそうです。
確かに、演奏終わりで、「ジャス プレス……」と言っているのが聞こえます。
「見て、これと同じように弾け」と言われて、弾けるようなレベルの曲ではない気がしますが、スラックキーギターというのは教え方もアバウトでゆるいのが素敵です。
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