東野圭吾「秘密」
なんだか、ブログのテーマにそぐわないかもしれませんが、東野圭吾の「秘密」を読んだ感想をメモっておきます。
Amazonの内容紹介をそのまま引用すると、こんな感じの内容です。
妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。
【感想】
設定だけを見ると、コメディのような印象を受けますが、コミカルな場面の印象が薄いくらいヘビーな話だと思います。
主人公である平介にどれだけ感情移入できるかが「秘密」を楽しむポイントですが、秘密が明かされる最後まで楽しむことができたのは、読んだ時期が良かったからかもしれません。
ちょうど、今夏に子どもが産まれるのですが、感想を書いている段階ではまだ性別が分かりません。
もし娘が産まれたら、そして、もしこんな事が起こったらと想像しながら読むと、平介の気持ちが切ないくらい理解できました。
こんな風に、娘(妻?)の成長を見るのは、相当辛いですよね。
正直、爽やかな読後ではありませんし、どちらかというと苦悶ともいうようなラストでしたが、それだけ平介の身になって「秘密」を楽しめたということだと思います。
映画「秘密」
読んだ後に知ったのですが、映画も公開されていたんですね。
確かに、平介役は小林薫はイメージにピッタリかも。藻奈美役が広末涼子というのが、ちょっとイメージと違った。
感想などを読むと、原作とは少し違う部分があるみたい。