ランディ・パウシュの「最後の授業」
夢を実現させる方法
ずっと以前に見かけて、あとで見る予定だったのを忘れていた動画です。
Randy Pausch(ランディ・パウシュ)の最後の授業です。
上の動画は第1部で、全部で9編あります。
たつをのChangeLogによれば、実際の講義は1時間半だそうで、少し編集されているようですね。
「人生を正しく生きれば、運命は自分で動き出す」
というモットーから、夢を実現させる方法を経験談を交えて講義を行っています。
心に響くセリフがたくさんありましたので、メモ的にエントリ。
【目の前に壁が現れるのは、夢に対する思いの強さを計る為】
早々に諦めてしまった人と、最後まで諦めなかった人との差は、途方もなく大きい。
これを聞いて、改めて自分のように人と比べてズバ抜けた能力がない場合は、あきらめない粘りが肝心なのだと実感しました。
【ここが最高だと限界を与えることは、相手の成長を妨げる】
褒めるなという意味ではありません。
評価をする時は慎重に、相手の能力を勝手に決めつけずに、クリアした課題の少し上を設定してあげれば更に伸びるという話。
但し、壁を設定する場合も慎重にならねば、相手の能力を潰す恐れもあるから難しい……。
【緩慢でいることは決してプラスにならない】
「自分だったらどう思うか」客観的な視線で考えると分かりやすいですね。
偉そうな態度の人に、わざわざ自分の時間を割いて何かを教えてあげたいという人は少ないはずです。
卑屈になる必要はまったくありませんが、相手に敬意を払い、素直に質問できるような人は伸びますよね。
【人の良いところを見つける】
これは、昔働いていた会社の会長に教えられた事と同じです。
「人の悪いところは、すぐ目に付きますが、良いところは探さないと見つからない人も多いから、見つけて教えてあげましょう、きっと喜ばれます」こんな内容を朝礼で言われた記憶があります。
その会社の方針としては、「悪いところを見て見ぬふりをするわけではないけども、弱点の修正よりも、良いところを伸ばしていくべき」といった持論があり、それを実践していました。
我ながら良い会社に巡り会えたと思います。
「人の良いところを探して、褒める」これだけで円滑に進むことが多々あります。これは独立した現在も心懸けています。
【頭のフェイント】
何かを学んでいる時に、意識せずに別の知識を習得することを表して、「頭のフェイント」と表現していました。
ランディ・パウシュはエレクトロニック・アーツ(EA)社のゲームソフトで知った言葉を例に挙げて、説明します。
「経験とは、求めていなかったものが手に入らなかったときに、手に入るものである」
例えば、子供がスポーツを習う時、ルールや技術だけでなく、同時にチームワークやスポーツマンシップを学ぶことができるといいます。
これは、効率的、もしくは効果的にに物事を学ぶノウハウというべきものでしょうか。
感想
これはスゴイ。
同じ内容を別の誰かが言っても、同じように響くかどうか疑問です。
これまで成しえた実績と運命。圧倒的に言葉の重みが違う。
また、そういった背景を無しに聞いても、聴衆を惹きつけるプレゼンの巧さは際だっていますね。
この「最後の授業」を知ったのは、確か会社設立をした直後くらいだった記憶があります。
ちょうどスタートアップで大変な時期だっただけに、見る機会を逸してしまいましたが、YouTubeで全編通してみても、80分弱です。
この授業はもっと早くに見るべきでした。