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地下鉄のギタリストBusking in Londonを読んで

DOMON Hideaki “In My Life

魂のバスカー 土門秀明

以前に”Desperado“を紹介してから、気になっていた「地下鉄のギタリスト」を読了。

読みやすくて、おもしろい。そして、じんとくるエピソードも良い。
そして全編を通して、筆者は本当に音楽が好きなんだなぁということがすごく伝わってきます。

個人的に気に入ったのは「赤ら顔のボブ」。
演奏前のチューニングに関して、地下鉄で弾くには十分だろうと、あまり気にもせずにいた時、先輩バスカーのボブが言った言葉。

この少しの音質の違いが稼ぎの違いになるんだ。お前も演奏家のはしくれなら、それくらい考えてやれ

路上ミュージシャンというと、個人的には趣味のイメージが強かったのですが、この本に登場するバスカー達にとって、地下鉄での演奏は生活の糧であり、生き甲斐だということが伝わってきます。

ちょうど、仕事に対して考えることが多い時期だったので、色々と考えさせられました。

『好き』を仕事にする

以前に、ある趣味が高じて独立した友人が
「『好き』を仕事にすると、そりゃあ最初は生活が大変だけどすごく楽しい。そのうち食べられるようになる頃には、趣味が完全に仕事になっちゃうんだ」
と言っていたのを思い出しました。

私には贅沢な悩みに聞こえます。
好きなことだけで仕事が回っていくにはほど遠い現状ですから……。

まずは、好きなことも仕事にしつつ、家族が不自由なく暮らせるという状況を目指してみようと思います。


「地下鉄のギタリスト」は、音楽が好きな方のみならず、仕事に迷いを感じている方にもおすすめです。
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