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カフェの性格診断と同僚だった占い師の言葉

アロハ カフェ

カフェで飲むもので性格が分かる?

カフェで注文する飲み物によって、その人の性格と相性が分かるそうです。

デート中にカフェで何を飲むかによって分かる性格判断

品物を変えて、この手の性格診断や占いものはたくさんありますね。

以前、ある女性月刊誌の編集者と話す機会があって、「入社して間もない新人の仕事は、占いコーナーの文章を考えることだ」と言っていました。

そんな話を聞いていても、雑誌の星座占いなんかをつい見てしまうんですよね。
そして、良い事が書いてあった場合は素直に信じて、悪い内容についてはスルーしています。

仲間に占い師がやって来た

昔、あるお店で働いていた頃、新しくアルバイトの女性が入ってきました。

そのお店は、早番と遅番に分かれており、遅番は大学生が中心でしたが、早番は夢追うフリーターなど、濃いメンバーが集まっており楽しくやっていました。

その新人は早番の部で入って来たのですが、年齢的に他のメンバーよりも上でした。
みんな興味津々で、新人の様子を探っています。
でも、いきなり女性に年齢なんかは聞けないので、必然的に「前は何をやっていたの?」という話になるのですが、その答えが何と「占い師」でした。

早番メンバーは喜びましたね、「また変わったヤツが来た!」と。
いえ、別に占い師という職業に対してどうこう言うつもりではありません。
ただ、「コンビニのバイト」「スーパーのレジ打ち」よりは、巡り会う可能性の少ない職業ですよね。
一緒に働く者として、それが嬉しかったのです。

話を聞くと、彼女は占い師を退職(?)したわけではなく、現在も続けているという事でした。
てっきり、バイトするくらいだから無名の冴えない占い師なんだろうなぁと思っていたら、テレビにも出たことがあるそうで。
他の早番連中は週5、週6ペースで出勤している中、彼女は占い師と掛け持つ為、週2位のペースで入るという事でした。

当時は正直、「占いなんて胡散くさいなぁ」という印象を持っていました。
私も若かったせいか、初対面にもかかわらず「何で、占い師になったの?何で?」とか失礼な質問をしていた記憶があります。
しかし、そんな胡散臭いイメージを払拭してくれたのが彼女でした。
これは、以前ご紹介した、心に残る上司の言葉の上司がいた会社での出来事です。

良いことだけを信じて利用する

ある日、占い師の彼女と早番で一緒になって、一通り作業も終わり、ポカンと時間が空きました。(アイドルタイムってやつですね)
その時に、「占いって、なんか胡散くさいね」って言ってしまったんですね。
今考えると失礼ですが、彼女は怒りもせずに「うん、よく言われる」と笑ってます。

別に怒らせようとしたわけではありませんが、何だか拍子抜けしながらも、更にこう言いました。
「もし○○さんに、占ってもらって、何か不吉な事を言われても絶対に信じないよ」

すると彼女は真面目な顔になり、「それでいいんだよ」と頷くのです。
そして彼女はこう言いました。

「大切なのは、占いとの付き合い方なんだよね。
占いの結果に自分が左右されるんじゃなくて、良い暗示が出た場合に、自分をうまくのせていけるかどうか、これに尽きるよ。
占いという行為を信じていなくても、誰かに良い事を言われたら嬉しくなるよね?
その時に、騙されたと思って占いの結果を信じてみれば、すごくポジティブに進んで意外に成功したりするのよ。
実際に、私がみてきた中で、成功している人はそうやって利用していたわ。
どこかで占ってもらって、もし悪い内容を告げられても気にしないで、自分に良い結果だけを信じるの。
それが占いとの上手な付き合い方よ。」

その時以来、占いは「前向きでいる為の自己暗示」と捉えると、以前持っていたほど胡散臭い印象はなくなりました。
もちろん、テレビで見るような、インチキ臭いスピリチュアルカウンセラーや、嘘くさい占い師もたくさんいるのでしょうが、彼女のような考え方を持っている占い師もいるのです。

何故、占い師になったの?

さて、初対面の時の、失礼な質問に対する彼女の答えがこれです。

「少しでも相手を勇気づけたり、前へ踏み出す手助けが出来るような、そんな役に立てたらいいなって、いつも思いながら、私は占い師をしているの」

これは10年以上前の話ですが、書いているうちに鮮明に記憶が甦っていくのを感じました。
細かい言い回しは違うにしても、内容はハッキリと覚えています。
あの時に、この話が聞けてよかったなと思います。

あの時のメンバーは、今、何をしているのでしょうか。
シナリオライターを志していたY
作家を目指していたH
クラブと風俗通いの末、地元に帰っていったS
会社を作るんだと息巻いていた競馬狂いのO
下着のデザインをやりたいと言っていたK
サッカー選手を目指すといって辞めていったD

そして、私がこんな事を書いている今日も、占い師の彼女は誰かを勇気づけているのでしょう。

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